学生・卒業生の声

野外にも広がる学び。見ている景色が変わる。

  • 三上 航大(4年)

サークル活動

馬術部に所属し、毎朝練習や手入れなどに励んでいます。愛馬とともに課題をクリアしていくことの達成感は、中々味わうことのできない貴重な経験です。

研究テーマ

日本列島の起源を知る飛騨帯と呼ばれる岩石帯を研究しています。

コースを選んだきっかけ
山岳部時代に気象や山の成因に惹かれて

私は高校時代に所属していた山岳部で気象担当をしていました。天気図を書いて簡単な予報をするようなものです。地学の先生に書いた天気図の添削をしてもらい、気象の知識を教えてもらいました。登る山について、どんな成因でできた山なのか等の勉強をするのもとても楽しかったです。今思い返すとその時からずっとこの分野に惹かれていました。また、受験期に図書館で見つけた南極観測隊についての本を読んで、南極で行われている気象観測や地質調査についても知り、俄然興味を持ちました。

地球惑星科学コースで楽しかった学び
実習でつながった知識と実物

これまでの学びは楽しいと思うことばかりでしたが、その中でも特に面白かったのは実習です。野外に出る実習では、最初は予備知識もほとんどなく、実際にものを見てもさっぱりわかりませんでした。しかし、いろんな場所で実習をしていく内に机上の知識と現場の産状がリンクしてくるようになります。実際に岩石を見た際に、「教科書に書いてあったのはこのことか!」と感じるのは非常に楽しく、フィールドを理解できるようになるのは嬉しいです。

また、屋内で実習をすることもあります。その中で一番楽しかったのは顕微鏡を扱う実習です。

岩石は薄く研磨し薄片という状態にすることで、顕微鏡で観察できるようになります。顕微鏡下で見る岩石はまるで万華鏡のような美しさで、初めて見たときは感動しました。是非皆さんにも一度は見てほしいです。

地球惑星科学コースの良いところは?
知識の蓄積で散歩の景色が変わった

このコースのいいところは、勉強が机上だけで終わらないというところです。実際に野外に出て観察をするような授業があり、このような授業があるのは地球という自然を研究対象とする地球惑星科学コースならではだと思います。このコースで学んだことは、将来地球惑星科学と関連のない分野に進んだとしても、身近な自然(地震・天気・火山・地形等)の理解を通して、私たちに周囲の環境をより面白く見せてくれることと思います。

例えば、宝石と呼ばれて高い価値の付くような石だって意外と足元に落ちているかもしれません。

そういったことが分かるようになれば、ただ歩いたりするだけでも何となくワクワクしてくると思いませんか?