都市地域計画研究室

松本 邦彦
准教授 Matsumoto Kunihiko

低成長時代に求められる環境・社会と呼応する持続可能な都市計画の実現
研究テーマ景観の保全・形成・マネジメント、土地利用計画、開発・観光と歴史的環境保全の両立、オープンスペースの計画制度、農山漁村地域の集落・環境の持続的継承
研究分野都市計画、都市デザイン、地域計画、まちづくり

研究紹介

都市計画/都市デザイン/まちづくりに関する研究、言い換えれば、よりよい都市/地域の環境をつくる研究、それらを保全するための研究に取り組んでいます。
都市により異なる人間・社会と都市空間の関係、人間・社会と自然との関係などを的確に読み、深く洞察することを基本的なスタンスとしています。
そのうえで都市空間のしくみを解明すること、そのデザイン手法を探ることにより、低成長時代に求められる環境・社会と呼応する持続可能な都市計画技法の実現を目指しています。

研究対象

  • 地域特有の景観の保全と形成・景観まちづくり・文化的景観の保全
  • 低成長時代の土地利用計画とそれを支える制度・都市農地の計画的保全
  • 歴史的環境の保全・歴史まちづくり・観光振興との折り合い付け

メッセージ

都市計画は現実の都市空間を操作し、目標とする都市空間を実現する技術です。
しかし、それぞれの都市にはそれぞれの社会、それぞれの環境(自然・文化・歴史など)が存在することから、その特徴に寄り添った計画が必要となります。服で例えるならば、既製品ではなく、個人にあったオーダーメイドの服のようなものです。

このような計画の実現には、①地域・都市固有の空間やそこで生じる現象の特徴を捉えたうえで、②市街地や空間を制御する仕組み(制度・事業)の課題をとらえること、さらに③将来のまちのビジョンを多様な主体の参画により描くための手法を開発することが重要であり、これらを研究活動の基軸としています。

工学分野に軸足を置きながらも、複雑に関係しあう環境・社会・文化・経済の領域にも視野を広げ、都市空間に実装できる技術の進展に寄与する研究知見の獲得を目指すとともに、学生のプラニングマインド・スキルも研究活動を通じて育くみたいと考えています。