大気環境工学研究室

畑 光彦
教授 Hata Mitsuhiko

目には見えない空気の汚れを,見て,調べて,改善する
研究テーマ大気環境の調査と改善の技術開発
研究分野大気環境工学,エアロゾル技術

 

研究紹介

空気中には1立方センチメートルあたり常時数千~数万個の粒子が浮遊しており,健康や気候に大きな影響を及ぼしています。本研究室ではこの粒子を含んだ空気の世界「エアロゾル」に着目し,物理と化学の組み合わせからその動きを捉え,よりよい環境の実現に取り組んでいます。地球上の大気はつながっており,エアロゾル粒子も国境を超えて移動するため,アジア各国の研究者と国際共同研究を実施しています。空気環境の調査・分析・改善のためには技術開発,人間社会,健康影響,気候変動など様々な分野からのアプローチが必要になりますが,これらを得意とする方々は大学,行政,民間など様々な場所におり,大学の中でも医学,薬学,農学,工学,理学など様々な分野からの取り組みが必要です。本研究室はおもに大学の中,理工学の立場から,異分野や異種機関の方々と協働しています。

研究対象

メッセージ

空気中の微粒子のみならず,環境分野の特徴は「見えないがそこにある」ことです。空気中の微粒子が目に見えることはほとんどありませんが,その動きの大部分を高校までの物理法則で説明することができます。測定する技術があり,様々な環境を調査することから,何が起こっているのかを分析することはできます。高校までの理系科目は現象解明と技術開発の基盤で,英語と社会系科目は,他国・他分野の方々との協働に必須です。大学ではこれらを使った「ものの見方・考え方」を身につけることで,見えない環境を確かに把握し,他の方々と協働して環境改善への道筋を探ります。